銅像情報共有掲示板
大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか(大阪歴史探偵) URL
2022/12/14 (Wed) 16:34:57
管理していると思われた 堂島エリア【堂島浜】24H自転車専用駐車場や、大阪企業家ミュージアムで聞き込みを続けていますが、まだ該当人物の特定に至りません。
元々設置されていた訳でなく、どこかから移動させられてきた人のようですが……。
(人柄が円くなった土居通夫かな?と思ったのですが、裏も取れず。やや頭が大きく見えるのは、本来高い位置に建っていたことも想像させられます)
「探偵!ナイトスクープ」に問い合わせるのは、「歴史探偵」(自称)の名折れのような気がしますし。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2022/12/15 (Thu) 19:58:46
ぽか(大阪歴史探偵)様
ストリートビューで堂島浜に行ってみましたが、確かに堂島浜シティビル西の駐輪場に謎の銅像が立っています。
台座のほとんどが無いようですが、台座の正面の銘板には氏名が、裏面or側面の銘板には経歴等の碑文が記載されています。
https://www.osaka.cci.or.jp/wakasj/statue/statue.html
その部分が無いということは、人物の特定がかなり難しくなります。
ただ、胸像の場合は背中ですが、立像の場合は足元の台の部分に像の原型作者のサインがあるケースが多いようです。
右上の写真は私が撮影したその一例です。
サインと一緒に制作年の記入がある場合もありますので、ぜひ台をご確認下さい。
7年前にNHK総合で放送された「所さん!大変ですよ」で昭和後半の〃銅像ブーム〃で建立された中小企業経営者の銅像の多くが放置されていると紹介されていましたが、謎の銅像はフロックコート姿なので、その時代よりは前の人物のような気がします。
https://www.dailymotion.com/video/x3biils
[追記]2022/12/16
ストリートビューのタイムマシンで過去画像を見たところ、11月2020には謎の銅像はありませんでしたので、最近設置されたようです。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか(大阪歴史探偵) URL
2022/12/16 (Fri) 11:36:03
》ワインカラーさん
お返事、ありがとうございます。
台座部分(背中を含め)、
何のサイン等も認められなかったと思います。
一応、あちらこちらに声を掛け、
めぼしい情報が出てこないか、
果報を(あまり寝ていませんが)待っている状況です。
付近では、「古河大阪ビル」が建て直されている最中ですが、
銅像が建っていたという話は聞いた覚えがなくて……。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2022/12/16 (Fri) 23:29:12
ぽか(大阪歴史探偵)様
私も付近のビルから出た銅像の可能性が高いと思いました。
それで、ストリートビューのタイムマシンで過去画像を見たところ、堂島浜シティビル東の9月2022では日宝堂島浜ビルとなっているビルが、謎の銅像がまだ設置されていない11月2020では東洋紡浜ビルでした。
この東洋紡浜ビルが怪しいと思い、ウィキペディアで東洋紡を調べてみると、2022年(令和4年)5月9日に本社を大阪市北区堂島浜の東洋紡ビルディングから同区梅田の大阪梅田ツインタワーズ・サウスに移転したとのことでした。
なお、東洋紡浜ビルが本社ビルではなく、道を挟んだ斜め向かいの堂島アクシスビルの西隣のビルが元東洋紡本社ビルです。
11月2020の過去画像には「東洋紡ビル」という名称板が見えます。
堂島浜にあった東洋紡本社ビルというと、役員会議室に設置されていた東洋紡初代社長山辺丈夫の胸像の情報を私は2021/03/22に投稿していました。
https://douzouhiroba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13874825
それで、謎の銅像は山辺丈夫ではないかと思い、画像検索をしたところ、戦前の立像の写真がヒットしました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b571977579(リンク切れ)
謎の銅像と姿形は似ていますが、よく見ると違います。
謎の銅像は戦時供出された山辺丈夫の立像を、戦後模して造られたのではないかと思われます。
そして東洋紡浜ビル内か東洋紡本社ビル内に設置されていたのを、移転に際して何らかの理由で駐輪場横のスペースに移設したのではないかと推察しています。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか(大阪歴史探偵) URL
2022/12/19 (Mon) 08:53:26
》ワインカラーさん
顔立ちは印象が随分と異なりますが、
ポーズは真似っこしていますね!
足の出し方、着用のコート、
(随分と気になる)左手にした手袋。
山邊丈夫のコスプレ銅像?!
という妙な想像が働いてしまいます。
どこかで確証を得られますように。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ヒロ団長
2022/12/26 (Mon) 21:01:01
ぽか(大阪歴史探偵)さん>
はじめまして、最近、サイト管理を怠ってしまっており申し訳ないです 管理人のヒロと申します。
興味深い情報の提供ありがとうございます。
ストリートビューを見てみました。確かに駐輪場の奥に銅像がありました。
ワインカラーさん調べの旧東洋紡浜ビルに関連する銅像も有力に思えます。
私は大阪に行けないため、ほぼ情報は持っていないのですが
当サイトでは、以前詳細不明な銅像の話題をして、数年後に関する情報が銅像愛好家以外の方から提供をされた事例があります。
何か情報が集まればいいのですが・・・
↓が詳細不明だったが情報提供で判明した銅像です。
https://douzou.fortunastella.com/2020/08/30/%e5%b7%9d%e5%8f%a3%e7%86%8a%e6%b5%a9/
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか
2023/03/28 (Tue) 16:03:08
》 ひろ団長
お返事、わざわざ、ありがとうございました。
すぐに答えがわからなくとも、何年でも待ち続けていれば……
と、呑気に構えています。
でも、象のように忘れない所存です。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか
2023/05/25 (Thu) 22:15:12
》 ひろ団長
》 ワインカラーさん
各所に問い合わせメールを飛ばしたり、電凸したり
……功を奏したのかどうか、よくわかりませんが、
何年も待つことなく、この春先から、説明板が設けられていました。
「阿部彦太郎之像」らしいです。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか
2023/05/25 (Thu) 22:22:43
なお、阿部彦太郎については、
初代(1840~1904)と2代目(1879~1965)が
知られていますが、『関西名士写真録』(昭和10年)の
2代目と見比べる限りでは、
どうにも同一人物との確信が持てず、
もやもやした気分ではありますが……。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2023/05/26 (Fri) 05:47:41
ぽか様
現地確認の情報ありがとうございます。
2代目の阿部彦太郎は東洋紡の監査役を務めたようですから、東洋紡の移転記念としてビル内にあった像を設置したのではないかと思います。
2023/05/26 (Fri) 08:50:59
》 ワインカラーさん
そのとおりですね。東洋紡ライン。
ただ、顔がどうも2代目のイメージと……。
※説明文を転記。
阿部彦太郎(1879-1965)
明治12年滋賀県に生まれ、市立大阪高等商業(大阪市立大)から慶應義塾に学び欧米に渡る。
のち英国に約5年滞在し経済界の実情を視察する。
手堅い現物商いをモットーとした大型優良株に資産を投じ、大株主として役員に名を連ねた。
大阪商船、大阪製麻、日本生命などの取締役を務め、東洋紡績、角一山林の監査役も務めるなど
日本経済の近代化を支援した。
公共事業に対しても熱心な支援者で数々の事業に寄進。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2023/05/27 (Sat) 20:23:45
ぽか様
確かに2代目阿部彦太郎とは顔が違いますね。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO17929960R20C17A6000000/
どちらかといえば初代阿部彦太郎に似ています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/70d1bf81773e46fe54171c382e218208e4cd137b(リンク切れ)
2022/12/16の投稿で述べたように、東洋紡が堂島浜から去ってすぐに堂島浜に謎の銅像が設置されたので、東洋紡ラインの可能性が高いと思ったのですが、2023/05/26の投稿の際にも、阿部彦太郎が東洋紡績の初代社長でも中興の祖でもなく監査役だったというところには引っ掛かっていました。
その点、山辺丈夫なら前身の大阪紡績の創業に加わり社長も務め、大正3年(1914)の合併で東洋紡績になった際も初代社長に就任しました。
https://keibatsugaku.com/toyobo/
そして上で述べたように、戦前に堂島浜の謎の銅像と同じポーズで銅像になっていました。
ですから、山辺丈夫像だったら万事解決だと思ったのですが・・・。
ちなみに山辺丈夫はこのような顔です。
https://tsuwano-bunka.net/people/detail_yamanobe/
2023/06/20 (Tue) 19:27:44
嫌な予感はしていたのですが……
やはり、説明板が誤っているようです。
阿部彦太郎は阿部彦太郎でも、初代の
阿部彦で間違いないかと思われます。
制作者、鋳造者まで突き止めました。
ただ、説明板を設けた所がどこか
わからないので、どこに申し立てようか?
新聞社や専門家等、心当たりのある所に
現在連絡を取ろうとしていますが、さて。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2023/06/21 (Wed) 19:57:58
ぽか様
私が調べたところ、長沼守敬(1857-1942)制作の作品に《阿部彦太郎立像》がありました。
https://www.chukobi.co.jp/user_data/pdf/%E9%95%B7%E6%B2%BC.pdf
立像が初代阿部彦太郎(1840-1904)だとすると、初代晩年60代前半の頃に長沼は40代後半ですから双方ちょうどいい年齢ですが、寿像だと仮定すると明治後期制作の古い作品になります。
立像が2代目阿部彦太郎(1879-1965)だとすると、長沼晩年80代前半の頃の2代目が60代前半ぐらいですから、2代目はちょうどいい年齢ですが、長沼が年を取り過ぎています。
となると、長沼が制作したのは初代阿部彦太郎の立像の可能性が高いように思われます。
初代なのか2代目なのかは19,800円の本を買えばすぐ分かりますが、この本が図書館にあればいいなと思います。
ぽか様が突き止められた制作者は長沼守敬でしょうか?
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ぽか(大阪歴史探偵) URL
2023/06/22 (Thu) 16:38:48
>> ワインカラーさん
仰せのとおりです。
先日、図書館に行き、
石井元章『近代彫刻の先駆者 長沼守敬
―史料と研究―』(中央公論美術出版)を複写済みです。
口絵写真等とも一致していました。
磯野小右衛門の2体の立像に続いて、
岩下清周の斡旋によって、長沼が制作。
久野留之助により、明治38年(1905)に鋳造されています。
ただし、本文によると、阿部氏の遺族個人宅に移されていたそうで、
その後、何らかの経緯で縁の深い大阪市北区堂島浜に移され、
しばらくして(今春)説明板が設けられた際に、
「阿部彦太郎」違いが発生した――と思われます。
Googleマップに書き込んでみたりしているのですが、
説明板を設置した人の方で、早く気付いてくれませんかねえ……。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ワインカラー
2023/06/22 (Thu) 19:08:18
ぽか(大阪歴史探偵)様
制作年からも初代阿部彦太郎の像で間違いないですね。
戦前制作の銅製立像は供出された例が多いですから、阿部氏の遺族個人宅に移されたのが戦時中だったとしたら、供出対策かもしれません。
説明板は立派ですから、謎の銅像だけでなく説明板も誰が設置したか興味があります。
[追記]2023/06/23
磯野小右衛門立像の1体の写真を見つけました。
https://twitter.com/chyokokushi/status/1171627594070073344
この像は供出されたかもしれませんね。
Re: 大阪市・堂島浜の謎の銅像 - ヒロ団長……。 URL
2024/12/05 (Thu) 23:28:27
ヒロ団長……
2代目ではなく、初代の阿部彦太郎ですよ!
https://douzou.fortunastella.com/2023/06/04/%e9%98%bf%e9%83%a8%e5%bd%a6%e5%a4%aa%e9%83%8e/
設置された説明版が誤っており、そのままになっている状態です。
http://brandnewfunk.blog.fc2.com/blog-entry-3122.html
http://brandnewfunk.blog.fc2.com/blog-entry-3123.html
困ったものです。血圧が上がってしまいます。
周囲で騒いでいるのはぼくだけで、
公的機関では「私有地なので……」と、取り合ってもらえません。